タイの人材事情。

ってなことで、
ちょっとマジメにタイの人材事情、
そして俺の感じたことを伝えたい。
誰に?
俺自身に。
そうして、またブレイクスルーできるかもしれんから。

まず、タイの中心は言わずもがなバンコク。
ちなみにバンコクの正式名称はクソ長く、タイ人でも言えません。
人口はね、、、統計方法などで色々と差がありまして、
まぁ680万~800万人ぐらいでしょうか。
とにかく人の流れが激しい。
日常生活していてもそれは感じる。
昨日、働いていた人が次の日、いなくなる。
・・・なんてしょっちゅうすぎて、驚きもない。
ちなみにタイの人口は6800万ぐらいなので、
10人に1人はバンコクにいる。
人口密度が高くて、
人の流れが激しくて、
そうこれがアジアってやつでしょうか。

そのバンコクの失業率は現在約0.7%。
すごいよね、これ。
ほぼ完全雇用状態。
でも日本と違うのは先ほどの通りで流動性があるから、離職率も高い。
全体の数字はわからんので現場サイドの数字をお伝えしますと、
レストランなどで働く層(学歴的には大卒未満)は
1ヶ月以内に辞める確率は20%~40%程度。
大卒以上のホワイトカラー系は10%~20%という感じです。
ちなみにホワイトカラーでも同じ企業にずっと勤める人は少ない。
平均1年~2年という感じじゃないでしょうか。
3年以上勤めてる場合は、
そりゃ本人と言うより会社が立派です。
ホワイトカラー系の退職理由は
給与アップも含めたスキルアップが多く、
欧米的な価値観に近いのかなと思います。
ちなみにレストラン系の退職理由はすごいですよ。
俺が勝手にランキングです。
第一位は田舎に帰るから。
これ多いです。
基本は自分が生まれた場所、
家族がいる場所がいいんですよね。
はい、
第二位は、家族の看病、介護など。
どうでしょうか?タイ在住の皆さん。
これも結構多いですよね?
この間なんて、面接に来た男性の履歴書見てたら、
3つほどレストランで働いてたんですけど、
すぐ辞めちゃってるんですね。
それぞれ理由を見ると、
「おじいさんが病気だから」、
「おばあさんが病気だから」、
「おとうさんが病気だから」、
ってな感じです。
恐らく、次に働いたレストランを辞める理由は
「おかあさんが病気だから」
かと予想されます。
ここで
「なんで辞めるんだ!」
って怒ってもしょうがないんですね。
というか、日本スタイルで怒ってたら、
労働時間8時間の内、
5~6時間ぐらいは怒りっぱなしになっちゃう。
ここはタイ。
なぜそうなのか、やはり考えたい。
タイだけに。
って、やかましいわ。

俺は教育制度や宗教なのかなぁと思っています。
あくまでも俺がそう感じたことなので、
まだまだタイ4ヶ月のペイペイですから、
この辺、むしろ皆さんの意見がほしいですが、
さっきも言ったとおりで、
一般レストランのホールやキッチンで働いている人と、
オフィスで働いている人、
もう全然違うんです。
オフィス系はオフィス系の中でもすごい格差があるんですが、
この辺はバンコク商工会議所発行の機関誌を参考してもらって、
一般レストランで働いている人は
小学校出てなかったり、中学校出てなかったり、
そういう人が多く感じます。
高校まで出ている人はめずらしい。
でもオフィス系は高卒以上。
すんげぇ教育格差が出来ちゃってて、
ちなみに一般レストランスタッフの月平均賃金って
今9000バーツにサービスチャージとチップを足した分ぐらい。
オフィス系では新卒で13000バーツぐらい。
ちなみにオフィス系もタイ企業と外資系企業で大分差がある。
13000バーツはタイ企業がそのぐらいで、
日系ですと最低15000バーツですね。
給与いいんです、日系は。
だからみんな働きたい。
ちょっと日本語できるだけで+5000バーツとか。
ちなみにちょっと日本語できる夜の街で働いている女の子、
お話を聞いたら月に50000バーツ稼いでいるそうで、
もうちょっと頑張ったら俺より稼いじゃう。
「俺も転職しようかな」なんて思って、
「あ、でも俺は男だった」って思って、
諦めかけたが、
タイは全然OKなんでよね。
女の子が男を買うってのもあるんだから、
ある意味「結構稼いじゃうな」なんて本気で思ったりもして。。。
まぁ、脱線はこれぐらいにしてですね、
とにかく給与の開きがハンパないし、
それは教育に起因しているんじゃないかと思う。
だもんで、オフィス系の方々は
もともとのスキルアップ願望も手伝いまして、
より良い環境を求めますので、
辞めていきます。
日本ですと、
そういう方の買い手はおりませんが、
バンコクでは失業率0.7%、
経済成長率5%とかですので、
あるんですね、今よりももっと高く買う企業が。
もう不動産売買と変わらないですよね。
マネーゲームです。
不動産の場合は有形ですから、
資産価値残りますけど、
人材の場合はね、
どうなんでしょう、ここら辺。

まぁ、話がそれそうですので戻りまして、
つまり「辞めていくのが当然」という考えが主流じゃないでしょうか。
どうでしょうか?この辺は。
タイのローカル企業はこの辺はわかっておりますので、
そういうスキームでビジネス組んできますよね。
わからないのは日系なんですね、
特に日本式が染み付いちゃってる企業。
そもそも会社への帰属意識は薄い。
むしろ俺が行った国の中で日本ぐらいじゃねぇかと思うんですが、
日本人は会社大好きなんです。
自分よりまず会社。
俺のように。
って、別に媚売ってるわけじゃないんですが、
実際にそう。
もうDNAに染み付いちゃってる。
ちなみに俺はそういうの嫌いじゃない。
つーか、好き。
しかし、ここはタイですからね。
もちろんタイ人の中にも日本人のような考えを持っている人もいます。
そりゃ、もうどこの国いったって、
人は人ですから、人によって考え方が違う。
まぁ、今言っているのはマジョリティ的なところです。

さて、なぜ辞めるのか一般レストランスタッフ層なんですが、
これがね、正直確信もてないんです、俺。
一番の原因何かなぁって。
単純に堕落してんのか、どうなのか。
つーか、結構堕落しても食っていける環境なんです、タイは。
日本で言う失業手当もありますし、
いざとなれば仕事はある。
仕事しなくても、一緒に住んでいる家族や、友人などから
お金を借りたりなど、まぁ良くある話です。
つまるところ、「明日より今日」的な感覚なんでしょうか。
先ほどのホワイトカラー系はある程度、将来を
見て動きますが、
学歴が下がれば下がるほど、
見てる先が今日に近づくのかなぁと思います。
だからね、仕事を休む理由も結構すごですよ。
これは面白ランキング付けたいぐらいですが、
今のところ圧倒的一位は「洗濯するので休みます」です。
もう、俺も「はい、わかりました」ってな感じで(笑)。
後は、これもあった。
「雨が降ってるので休みます」ってやつ。
その時期はさ、雨季なんですよね。
だからまぁ、毎日雨降るわけで(笑)。
当然クビですよね、つーか、俺がクビにしました。

それと辞めちゃう原因って宗教ですよね。
上座部仏教。
これはやっぱ現世は苦しみなんですね。
んで、解脱を目指す。
つーことで、大乗仏教とは違う。
この辺も関係していると、思うんです。

後は気候ね。
往々にして暖かいところの人々はおおらかというか、
物事に頓着しないというか。
まぁ、色々な要素があいまって辞めていくんじゃないかと。
それに追い討ちをかけるのが、タイの法律なんです。
タイではね、病欠が年間30日もあるんです。
それに有給は年間6日以上。
法律でばっちり決まってるんです。
土日が休みの仕事で祝祭日含めると365日の内110日ぐらい休みなんです。
これに病欠30日と有給6日を足しますと、
140日ぐらいいきますから、もうね、天国ですよ。
経営者からみると地獄なんですが。
更に更にボーナスなんつーのも結構出まして、
日系では平均で2ヶ月以上は出ます。
大手自動車メーカーは6ヶ月とか7ヶ月とか
私の友人が言っておりましたが、
まぁ、もうおったまげます。
私は今まで、人生で一度もボーナスを手にしたことがなく、
いつしか絶対に手にしてやると誓っておりますが。。。
簡単に計算しましょう。

大卒で日本語検定N2。英語少々。社会人経験1社で2年。
この人材の給与は4万バーツは硬い。
4万バーツ×12ヶ月=48万バーツ。
これにボーナス仮に6ヶ月分=24万バーツ。
合計48万+24万=72万バーツ。
今、2.6円ぐらいですので日本円で187万円。

タイでは何不自由ない生活ですよ。

一方、中卒、日本語N3レベル(資格な無し)、レストランでサーバー3年。
この人材だったら1万5千バーツ程度でしょう。
ちなみにレストランではボーナスは出ても1ヶ月分です。
1万5千×12ヶ月=18万バーツ。
ボーナス1ヶ月分=1万5千バーツ。
計18万+1万5千=19万5千。
日本円で51万。

ちなみにレストランは週6日勤務で拘束時間はほとんど丸一日です。
なんなんですかね、この差は。
ちょっと論点がずれてきてしまって申し訳ないです。
いや、俺が本当に感じているのはこういうことなのかも知れないな。
すんません、今日のところは寝ます。

コメント〜COMENTARIO〜

タイトルとURLをコピーしました