僕が感じたブラジルW杯での日本代表。

日本のW杯が終わった。
初めて現地、それもブラジルでの観戦。
毎度、そうだが日本代表に対してはどうしても思い入れてしまう。

第三戦、対コロンビア戦は実は見ていない。
初戦、第二戦と現地で観戦し、
コロンビア戦はどうしても見る気が起きなかった。
率直に見たい気が起きなかった。

今回の結果について、賛否両論あるけれど、
僕の気持ちとしては”悔しい”、ただそれだけ。

初戦、コートジボワール。
全く同じ形での失点。
試合全体としても完全に支配されていた。
僕の印象。
スタジアムはホームだったのに。

第二戦、ギリシャ。
相手にレッドカードが出たのは、
確かにやりづらいとは思う。
そう思うのは僕が日本人だからかな。
弱っている相手を攻め崩す。
強い相手には善戦するけど、
弱っている相手を完膚なきまで叩き潰す。
苦手なのかな。
僕は苦手。
”日本のサッカー”を実践すれば、
フィールドの人数の段階で既に数的優位。
+1。
そこから1タッチプレーにて、
相手をボールウォッチャーとして置き去りにする。
うーん、書くだけだと非常に簡単だ。
初戦もそうだったけど、
W杯において、日本はダイレクトプレーが少なかった印象。

1点、大迫の評価が悪いけど、
個人的には合格点だと思う。
生意気にも、一ファンとして。
クサビのパスに対して数回のミスはあったが、
次に繫げるプレーはしていた。
ヨーロッパに行って強くなったと思う。
でも、現場で観ていて、大迫の線が細くみえた。
誰と比較してかといえば、ドログバ。
雰囲気が違う。
実際にもすごいんだけど、存在感。
あれは、何がそうさせているのか。
身体の大きさもあるけど、とにかくデカく見える。
日本のFWであういう選手は、どうやったら作れるのだろう。
高原が一番近かったのかなぁ。

話が飛んでしまった。
”悔しい”と感じた最大の原因は、
これまた古臭いんだけど、
「絶対に勝つぞ」という雰囲気が感じられなかったから。
これは僕ら観客含めて作り出すものかも知れないけど、
『絶対に負けられない』
そういう雰囲気が現場で観てても感じなかった。
あくまでも僕の感想だけど。

94年アメリカW杯最終予選。
僕は何歳だったのかな。
あの時に比べたら周りがビックリするほど
日本のレベルはあがった。
これはみんなが”YES”でしょう。
でも、あの時はドログバがいた。
技術や身体能力は全く適わないけど、
存在感としては、ドログバがいた。
カズ、ラモス、柱谷。
子供ながらに”なんかすごいぞ!”という存在感。
Presence.
子供だからそう感じたのかもしれない。
アジア予選とW杯じゃ根本が違うんだけど、
日本代表に存在感のある選手がほしいな、一ファンとして。
本田がそうなんでしょう?
という声もありそうですが、
僕の中では、違う。
少し古いがスペインのプジョル、
ブラジルのドゥンガのような存在感。
だから、クリスティアーノ・ロナウドもちょっと違う。
現場レベルではわかりません。
あくまでも外野の見方だから。
でも、
「こいつがいれば、勝てそう」
というメンタルに作用するPresenceを持った人間。
どうやったら作れるのかな。
監督で言えばオシム監督。
「この監督が言うんだから間違いない」
というような存在感。

サッカーはホントに奥が深い。
端から見てると、
ボランチにボールを集め、
FWにクサビを入れて、
ワンタッチでトップ下に落とす。
そこからまたワンタッチで外に振り、
最後をあがってきたMFまたはSBがセンタリング、
中に3枚ぐらい詰めていて触れば1点。
はい、ゴール。

つまり、ボランチからクサビが入り、
そこからダイレクトプレーが3回ぐらい続けばゴール。
(余談だが、ダイレクトプレーとは、ワンタッチプレーではなく、ゴールに向かって最短プレーのことを言う)
非常にシンプル。
そのシンプルが難しい。

サッカーは奥が深い。

プレー以外で1つだけ。
ヤフーのコメントでこんなのがあった。
”キャップ地をもう少し考慮できなかったのか。
試合会場までの距離、また気温差など、
コンディションの面でもう少しサポートできたのではないか”
確かにこれは一理あると思う。
初戦レシフェ、第二戦ナタルと移動時間約3時間弱。
また、気候もキャンプ地イトゥとは違い、少々暑い。
スポンサーその他諸々あり、決まったのだろう。
あるいは、それ以外で移動時間、気温差を
比較した上で、優先された結果かもしれない。
しかし、僕自身も実際に
サンパウロ→レシフェ→サンパウロ→ナタル→サンパウロ
と移動してみて、「これは大変だな」と思った。

何が言いたいか。
まだまだ改善の余地がある。
そして、もう”悔しい”思いはご免である。
選手生命は短い。
彼らの”悔しさ”は並大抵ではないはずだ。
僕だって、仮にサッカーをしにスペインくんだりまで行って、
サッカーを諦めた人間としては、
彼らほどではないにしろ、やっぱり”悔しい”。
やっぱり、勝ちたい。
負けたくない。
仕事でも、社会人サッカーでも、
遊びのフットサルでも、
負けたくない。
彼らの中には、次のW杯が無い選手もいる。
負けてリベンジしたいのに、できない。
そういう人達の気持ち含めて、
次に繫げていきたいと思う。

「足に魂込めました」

カズの言葉が重く感じた。

さて、また頑張りましょう。
レシフェスタジアムにてwithよもけん自分、飲み屋のおっさんみたいな画になってますが、もう否定はしません。しかし、勝ってうまい酒が飲みたいね!こん時は本気で「3−0ありえる!」とか思っていたんだが。

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