JUST ARRIVING IN SINGAPORE.

【Singapore City】
いやぁ、到着です、シンガポール。
一気に都会になりました。
ここに着くまでそりゃそりゃ長い旅路で。
しかも、シンガポールへの入国審査でまさかの別室行き。
人生には3つの坂がありますが、その内の1つでございます。

はい、いつもと変わらず出国審査を終えて、
シンガポールを目指しておりました。
陸路での移動でマレーシア側はJB(ジョホールバル)で、
シンガポール側はWoodlands(ウッドランズ)。
出国審査を終え、バスで国境の橋を移動する。
この橋が大渋滞。
歩いた方が早いんじゃないかってぐらい混んでいる。
しかし、徒歩はNGです。(昔はできたらしいが)
バス代2.5RM(約65円)。
もうマレーシアのお金、リンギットを使うこともないので、
豪華に朝からKFC(ケンタッキーフライドチキン)。
チキン2つに、ハンバーガーにオレンジジュース。
〆て12RM(約780円)。
ついでに余裕がありそうだったので、
たばこを一箱買う、10RM(約260円)。
これで完璧である。
国境渋滞は前日調査済み。
バスの中でKFCを頬張る。
チキンがササミかと思われるほどに脂分無し。
こっちのチキンは鍛えられてるわ。
とかなんとか思いながら、さらばマレーシアである。
数十分後、シンガポール到着。
入国審査。
みんなに続いてぞろぞろ向かう。
入国カードを記入、、、するはずが無い。
大抵ごっそりその辺に置かれているはずが無い。
仕方ないので、近くのマレー人の方より1枚もらう。
彼らはしょっちゅう出入国しているから大量にストックしているんです。
結構な列ができている。
15分ほどで難なく通過。
いやぁ、ついに着たか、シンガポールよ。
さぁて、荷物のチェックを受けて、
後はあの入り口を出るだけだ。
と思われたその時、
「ちょっと君、こっち来なさい」。
係りの方が俺を呼ぶ。
係の人:「たばこ持ってるよね?」
俺:「持ってます。」
係の人:「いくつ?」
俺:「バックに1箱、ポケットに開いたのが1箱です。」
係の人:「ちょっとこっちの部屋に来なさい。」
俺:「ん??・・・はい。」
ということで、言われるがまま別室へ移動。
頭の中で考える。
(あれ?シンガポールってたばこの持込1箱でもダメなんだっけ?)
(でも入国審査受ける前のマレーシア出国審査でバックをいちよ検査してもらったんだが・・・)
別室到着。
たばことパスポートを渡し、待機。
目の前にはTax Paymentの文字が。
キャッシュが無い方用にクレジットカード対応。
(いかん、Tax発生するのか。いったいいくらだ?)
と、目の前に旅行者向けのパンフレット発見。
すべてを読み終えて自身の敗北を悟る。
いや、敗北ってか完全に俺が悪いんですが。
ガイドブックをベトナムで無くして以来、
勢いできてしまったツケがここへきて表面化。
予習は大事である。
俺の場合は、事前の申告をせずに入国を試みたことになる。
ということで、200ドルか500ドルの罰金。
しかも、アメリカドル。
なぜ、こういうとこだけ基軸通貨になるのか。
いや、待てよ。
俺も不安を覚えて事前に検査をしたわけで、
その検査員がちゃんと見ずにパスさせたわけだ。
100%俺が悪いのか?
待機中、いろいろと考える。

そして、部屋の中にある1室へ入るように促される。
ランクがあがった感じがして、逃げられないようになっておる。
逃げはしませんが、人間は不思議と不安になる。
先ほどされた質問の他、いくつか質問をされる。
係の人「シンガポールには何日いるんですか?」
係の人「たばこはマレーシアで買ったのですか?」
係の人「シンガポールではたばこの持込は数に限らず申告が必要なのは知っていましたか?」
という具合です。
もちろんすべて正直に話す。
プラスアルファで「事前検査もしたんですが・・・」と何とか懇願。
「何とか事前申請扱いにしてもらえませんか?」と。
事前申請の場合は7ドルちょっとのようです。
さらに懇願。
「たばこは破棄してもらって、もちろん構いません。何とか温情を。」
係の人の表情は変わらない。
通じたのかどうか。
ひとまず外で待機するように言われる。
ちなみに俺のような人が結構います。
となりのネパールの方と話をしながら、時を待つ。
ちなみにそのネパールの方はたばこ5箱ぐらい持ってました。
・・・大丈夫か?おい?
と他人を心配している場合ではない。
500ドルはさすがに痛い。
というか、マレーシアのお金が余ったから買ったタバコ。
わざわざ罰金を払うためにお金を出して調達。
どーみても、ただの馬鹿である。
(でも、もうこれはこれでネタとしてOKかもな)
などとプラス思考に転じようとしたその時、名前を呼ばれる。
書類を見せられ、目を通す。
罰金ではなく、Taxの事前支払いである。
7ドルちょっと。
(おぉ、なんとか通じたか。ありがとうございます。)
と心の中で叫びながら、「7ドル、しょうがないですよね。」とつぶやく。
書類にサインをするように言われる。
数秒、動きを止めるも、むしろ温情に感謝せねばとペンを持つ。
そして、クレジットカードを出す。
(アメリカドルもシンガポールドルも持っていない)
と、係の人がその無表情のまま言う。
「いきなさい。あそこでもう一度チェックを受けて。」
指を指された場所はまさに俺が呼び止められたチェックポイント。
ん?どういうことだ?
ん?いいんですか?アネゴ!
アネゴは頷く。
(アネゴとか勝手に呼んでおりますが、たまたま受付の方がアネゴさんで、俺の担当は男性でした。)
言われるがままにチェックポイントにカムバック。
真っ白な俺。
堂々と通過。
本当の意味でのプライスレス。
いや、正確に言えばたばこ1箱分か。
でも、あの無表情の奥にある温かな心に感謝。
俺が支払ったとされる7ドルちょっとの行方について
ふとどうなるのかと気にはなったが人間は不思議と
自分の内側にあるものが外に出て無害化してしまうと興味を無くす。
改めて利己的である。

ということで、3つ目の坂、”まさか”も登り切り無事に入国。
後は街をぶらぶら歩く。
夜は夜景でも見にいこう。
昼に見たけど、もう一回見る、マリーナベイサンズ。
「人間はすげぇものを作ってしまうんだな」と見た瞬間に感動。
ラスベガスに並び、いつか絶対に訪れよう
と思わせる場所であった。
もちろん、”2人で”が希望である。
【Marina Bay Sands & Merlion(マリナーベイサンズ&マーライオン)】
【The Hotel hung in waterless sea(水の無い海に浮かぶホテル)】

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