以和為貴(ま、いっか。)とは

以和為貴(わをもって、とうとしとなし)。
無忤為宗(さからうことなきを、むねとせよ)。

この憲法の条文を覚えている人はいるだろうか?
俺はすっかりと忘れてしまっていました。
というよりも、『教科書』に書いてあることは
大体覚えていない。
大体覚えていないってのは、忘れたんじゃない。
そもそも覚えていないんだから、”忘れる”ことはできない。

そんな中でもこの人は覚えている。
言わずと知れた飛鳥時代の天才、聖徳太子。
そう、冒頭の文は彼が作った
『十七条の憲法』の一条冒頭部分。

以和為貴。
(和を大事にし、)
無忤為宗。
(反抗することのないよう心がけよ。)

憲法の第一声に「お前ら、仲良くせよ!」と。
というのもこの時代は荒れていたようです。
今から1400年以上も昔のことなのに、
今聞いても教訓になるあたり、
聖徳太子がさすがなのか、
あるいは一向に成長していない日本人が阿呆なのか。

なぜいきなり『十七条の憲法』が登場したかと言うと、
浅田次郎の『ま、いっか。(集英社文庫)』のせい。
あとがきに書いてあるとおり、
浅田さんは『以和為貴』の当て字を『ま、いっか。』にし、
そして、それをそのまま表題とした。
理由はこうである。

(抜粋)-・・・そこで必要なものは「謙譲」と「寛容」の精神なのだが、それは早い話が「ある程度のいいかげんさ」とも言える。-

和を大切にするためには
ある程度のいいかげんさが必要だと。
ということで『以和為貴』=『ま、いっか。』。
なかなか乙なタイトルである。

ここまで来ると、諸君も気になってきたであろう。
『十七条の憲法』の全部が。
・・・ということで、自分でググってくれ。w
長いんすよ、さすがに。
でも、やっぱ一条だけは掲載しておく。

以和為貴。無忤為宗。人皆有黨。亦少達者。是以或不順君父。乍違于隣里。然上和下睦。諧於論事。則事理自通。何事不成。

(和を大事にし、反抗することのないよう心がけよ。人は誰しもが仲間をもっているが、道理を悟っている者は少ない。それゆえ、君主や父に従わなかったり、身近な人と仲違いしたりする。しかし上に立つ者がなごやかで下の者が仲良く意見を述べあえば、自然にものの道理がわかり、すべての事がうまくいくだろう。)

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この一条は肝に銘じたい。
なぜならサッカーユーロ2012。
オランダ代表。
あれだけのタレントがいながら、
まさかの予選全敗により敗退。
痛すぎる。
彼らに和の精神がもう少しあれば。。。
なーんて、言ってもしょうがない。

さて、21日(木)よりいよいよ決勝トーナメントである。
俺の予想。
優勝:スペイン
準優勝:イタリア
3位:ドイツ、ポルトガル
三連単がきそうな予感。

今日は台風。
明日は晴れ。
俺は寝る。
では。

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