ADIOS MADRID

おぅ、みんな聞いてくれ。
昨日は色んな事が起きたよ。
そして、俺もこれからどうしようか決めた。
なんか流れがあってな。
それを書こう。

俺は今のとこのグランドに行くのにチームの奴に連れてってもらってるんだ。んで練習は8時から開始だから7時30分にアンヘルって地下鉄の駅で待ち合わせをしてる。そこから車に乗って高速道路を使って20分くらいしたとこにグランドがある。だからすげぇ遠いんよ。しかも他の行き方は違う駅から高速バスに乗って行かないと行けない。そして、昨日は大事な練習試合の日であった。

俺は友達に会ってたりして、
自分の泊まってるオスタルに帰ってきたのが7時を過ぎてた。
これは時間が無いって事でダッシュで用意して出発。
いつも地下鉄で行くんだがアンヘルって駅はそこから近いくせに
地下鉄を使うとやたら遠回りしなきゃならん。
その時、前の日に送ってもらってるリカルドに
市内バスの方が早いと教えてもらったのを思い出した。

バス停発見。
乗り込む。
財布に金がないことに気がつく。
でもギリギリ足りた。
残りは83セント。
こりゃアンヘルに着いたらお金下ろさないと帰りがやばいな。
そんな事を考えつつ時刻は7時15分。
10分くらいで着くって行ってたから大丈夫だろう。
そう思ってたらミラクルの渋滞。
ここはタイのバンコクかよって突っ込んだが遅し。
車が進まない。
歩いた方が早いんじゃねぇかってくらい。
それで結局着いたのが7時36分。
そして、目の前に銀行発見。
ラッキー。
ATMは外と中にあったが時間がないからもちろん外。
カードを入れる。
暗証番号を入れる。
反応なし。
キャンセルを押す。
反応なし。
すべてのボタンを押す。
反応なし。
この能無し機械がぁぁ~!!
って叫んだが意味ないし後ろで並んでた親父は
中のATMで金下ろしてるわで腹が立った。
仕方ないからサービスセンターに電話。
明日取りに来いと、言われた。
そんなことより金がねぇって言ったら、それはどうにかしろ、と。
電話が切れたらメールが来た。
あなたの携帯の残高、残り80セントです、と。
サービスセンターなのに電話料金発生すんのかよ!!
これはやばいと思い冷静になる。
でも、まずは練習に行かねばここに来た意味がないと思い
リカルドに電話。
出ない。
留守番電話に接続。
メッセージを残す。
携帯残高50セント。
これはマジでやばいって事でグラナダの友達に電話。
とりあえず俺の携帯にお金を入れてくれ、と。
携帯残高20セント。
もうどこにもかけられねぇ。
俺の携帯は日本のプリペイド携帯みたいのだから
無くなったら入れなきゃいかんのだ。
しばらく待って10ユーロが携帯に振り込まれる。
これで携帯の方は復活。
そして、時刻は7時50分。
リカルドに再度電話。
やっと出た。
「さっき、電話したけど、でなかったから先に行ってる」
そう言われ俺も返す言葉がなく。
とりあえずクレジットカードがATMに吸い込まれた、と。
それを監督に行っといてくれ、と。
それだけ伝えてくれ、と。

もう、間に合わないから帰るしかねぇじゃん。
でも財布には80セントしかないのさ。
帰れない。
歩いたよ。
もうどうにでもなれって感じだった。
歩きながら歌ったし、途中の川で持ってたサイダーを振って
遊んだし、なんでもこいと。

んで帰ってオスタルの人に金借りて遊びに出かけた。
たまたま俺が歌いながら帰ってる途中で電話がかかってきて、
映画の撮影で知り合った人に飯を食おうと言われたのだ。
んで飯食って、その人の知り合いのバーに行って飲んで
それから俺のチームメイトのクラブに行って飲んで。
帰ってきたら吹っ切れてた。

んで家に電話して、これからの事を話したのさ。
若干酔ってたけど、思ってる事をおかんに話した。

それはね、明日にグラナダに帰るって事。
まぁこのことは理由がどうこうじゃなくてさ、マドリッドは俺の身体に
あってなかったらしいのよ。
それについてはまた今度書くわ。
つーわけで俺の遠征も終わりました。

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