UN TRUENO.

一筋の雷。
そんなモンじゃねぇ。
目の前全部が光。
いや、それが光って気が付くことさえできなかった。
だって、俺の世界が”それ”だったんだから。

昨日はすごい嵐が来たな。
夜中、夜風を感じようとベランダに出た。
その時に目の前が真っ白になった。
すぐに地鳴り、この世のモノとは思えない轟音。
あの音は人間には出せまい。
俺もリンも目をビー玉のようにまんまるにして、声も出なかった。
二人で顔を見合わせて、ダッシュで部屋に非難。
心臓がバクバク言っていた。
この音が聞こえたらまたやつが目の前に来るんじゃないかって、
そう思ったら、余計に鼓動は早まって大変だった。
リンはリンでまだ目をまんまるにしたまんまだし。
って、お前はもともとそういう目だっけか。
はぁ~、あれはビビった。
自然には逆らっちゃならねぇってのはよーくわかりました。

先週末はもっぱら昭和生活を謳歌した。
家の掃除、網戸を換え、ついでに自分で育てたナスを食った。
毎日世話したからか、そいつは市販のと比べても引けをとらないぐらい
黒々と光輝いて見えた。
焼いてショウガ醤油でいただいた。
とても水水しかった。
現在、バジルが飛んでもない状態になっている。
このままじゃ天まで届いてしまう。
そういえば、絵本であったな。
キツネと少年が種と飛行機を交換する話。
知らない??
飛行機を手にしたキツネは楽しんだ。
種を手にした少年はそれを地面に植えた。
すると種から芽が出て、それが大きな家になった。
少年は友達をたくさんその家に呼んだ。
家はどんどん大きくなった。
キツネは少年に言った。
「もともと僕の種だから返してよ」。
少年はしぶしぶ家と飛行機を交換した。
キツネは少年の友達に出ていってもらった。
家にはキツネ一人。
キツネ一人のもの。
家はどんどん大きくなる。
家の外ではみんなが大きくなった家を見上げる。
その見上げた家の更に上には大きな太陽があった。
家は太陽に向かってどんどんどんどん大きくなる。
「あっ」
太陽にぶつかりそうになった家が突然弾けてなくなった。
家があったところにはキツネが倒れていた。
キツネは目を覚ました。
種は無くなった。

ってな、話です。
覚えてないかな??
そんなわけでウチのバジルも空に向かっております。
今度ジェノベーゼでも作るべ。
来年はぜひともゴーヤを育てたいね。
今日の新聞で日本の食料自給率が40%だと書いてあった。
俺は政府が目指す50%を超える生活を目指そう。
その第一歩のナスは意味がある。

では。

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