A SOLAS…

昨日の練習は俺がこのチームに来てたぶん初めてであろう
セットプレーの練習をした。
ってかこんだけいて初めてってのもすごいな。
俺のチームがどれだけヒドいのかもおわかり頂けたかな。
しかし、肝心のセットプレーにキーパーがいない。
テストで遅刻してた。
意味ねぇし。

練習も昨日はいつもより1時間も早く終わって、
週一回の街に繰り出せる日である金曜日。
とりあえず片っ端から誘いの電話をかける。
まずは眼鏡のタクマ。

俺:遊びに行くぞ!!
タクマ:今から映画のリング見るから無理。
俺:・・・。

俺は恐い映画が見れない。
ってか見たら寝れなくなるし。
わざわざそんな意味のねぇことはしねぇ。
しょうがないから次。
この時間なら空いてるだろうタマキ。

俺:遊びに行くぞ!!
タマキ:今、友達の家で飲んでるから酒持って来い!!
俺:酒は持ってねぇ。ってか外で飲むぞ!!
タマキ:明日早いからヤダ。
俺:・・・。

俺は家には酒は置かない事にしてるからそんなのはねぇし
それよりもバル巡って飲みたかったのだ。
完全に道が閉ざされた。
こうなったら奥の手。
こないだグラナダに来たばっかの子に電話。
やつなら来るだろうと、名前はあゆみちゃん。

俺:遊びに行くぞ!!
あむみ:寝てました。
俺:・・・。
あゆみ:そういえば他の人が飲みに行くって言ってました。
俺:マジか!!それはどこだ??
・・・ツーツー。←携帯の残高切れ。

ありえん。
ここまで断られて、わざわざ銀行のATMにまで行って
携帯にお金を入れるのもバカらしくなってきた。
せっかく楽しみにしてた金曜日。
なんだか悲しすぎるぜ。
どうやらやっぱり友達がいなかった模様。
しょうがねぇから明日のために作ってあったカレーを食う。
カレーと一緒に鷹のツメも食ったらしい。
口から火が出る。
すべてがムカついて来た。
歯ブラシで舌を磨いて寝る事にした。
本棚を覗く。
そこには哲から送られて来た本でまだ読まれていない本が。
その名も堕落論。
今の俺になんてぴったりの題名だ。
さっそく手に取り読みはじめる。
2ページ目をめくったところで俺も夢の中へ堕ちて行った。

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