CORRE EL TREN.

今夜はある映画について語ります。

●今夜、列車は走る 2004年 アルゼンチン映画
              監督 ニコラス・トゥオッツォ
・あらすじ
鉄道を中心に栄えたアルゼンチンの小さな町。ここにも民営化の波が押し寄せ、ある日突然、路線の廃止が通達される。交渉に臨んでいた組合長は、悲観して自ら命を絶ってしまう。組合員に促されたのは、自主退職。鉄道員のカルロスとブラウリオらはそれに反対、退職届にサインできずにいた。一方、退職を選んだゴメスが得られた仕事はサンドイッチマンだった…。

アルゼンチンは1857年の開通以来、鉄道によって経済を発展させてきた国。本作の背景として、91年からの分割民営化政策によって、およそ6万人の鉄道員が失業したという事実がある。自由主義経済を押し進めるために行われた一連の政策により、失業率が急上昇、貧富の格差が広まっていったと言われる。本作で描かれている鉄道員たちは、この時代を象徴する失業者の姿であり、庶民の姿なのだ。監督はアルゼンチンの新鋭監督ニコラス・トゥオッツォ。鉄道員の受難を描いた作品に、イギリスのケン・ローチ監督の『ナビゲーター ある鉄道員の物語』があるが、ローチ監督の如く、現実を厳しい視線で直視した作風に威厳が感じられる。

ということなんですが、
あらすじなんてもう、どーでもいいのよ。
渋谷のユーロスペースって映画館で
夜9時からのレイトショーだったんだけど、
これは、この映画は人事ではないな。
国鉄の民営化ってのは日本も同じ道を辿ってきたわけだが、
こうやってリアルに描くとすごい現実味が沸く。
なぜなら俺はその時代を体験してねぇから。
そして、失業者が増えることによって起こる犯罪。
かつての鉄道員だった仲間が強盗としてスーパーを襲い、
そこに運良く職にありつけた病気の子供を持つ警備員。
彼もまたかつての鉄道員であった。
たった1本のレールを廃止したことによって
起こってしまった惨劇。
だけど、今世界中ではもっと悲惨な事が日々起きているわけだ。

俺は今、こうしてブログを書いたり、職を探したりしてるけど、
職だって自分のやりたい事探したりしてるわけ。
でも、明日の食い扶持がねぇ奴らはそんなこといえねぇし、
当たり前だがよ。
帰りの山手線でさ、後ろの女の子2人組がしゃべってた。
「就活、結構かかると思ったけどGW前に終わったね。」
「思ったより、内定もらえるもんだねぇ。やっぱ売り手市場なのかな。」
「○○ちゃんは金融関係嫌だって言ってからまだ内定ないみたい。」
方や、映画館に行く前に渋谷を散歩しようと思って、
東口から出てガード下をくぐったら、
壁沿いにホームレスの人たちのダンボールの家がひたすら延びてる。
よくわからねぇ。
そのすぐ近くのコインパーキングには高級車がズラリと並んでいる。
ホントによくわからねぇよ。
これが資本主義ってやつなのか。

今日また、少し、俺のやりたいこと、
俺にできることが見えてきた気がする。
単純だけど、困っている人を見たら、
「どうにかしてあげよう」という気持ちあるじゃん。
あれが日に日にデカくなってくるんだよ。
いや、デカくなってるんじゃなくて、
身体が反応するんだよ。
ほら、イイことして、「ありがとう」って言ってもらったり、
その人の喜んでる顔見ると、
なんか表現できねぇ喜びがあるじゃん。
俺はくるんだよ、そういうのが。
世界にはこんだけ困ってる人がいるわけだろ。
なんかできることねぇかなって。
俺にしかできねぇことねぇかなって。
いつしかそういう活動がしたいって思ってるね、正直。
そのためにはまず、現実を知らないとな。

うーし。
つーわけで、頑張ろう!!!!!!

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